葛城山麓醸造所

葛城山麓醸造所

杉浦

  • ー葛城山麓醸造所(山麓蔵)が完成!

  • 杉浦:構想から5年越しで、いよいよ2024年の10月に開所され、この里山に酒蔵ができたなんて信じられない気持ちです。中川さんはここ葛城山麓醸造所の醸造所長になられましたね。

    • 中川:杉浦さんの特別栽培米の秋津穂のプロジェクトも今年で8年目ですね。杉浦さんとはプロジェクトの初年度から関わらせていただいて、風の森を通して農業やこの里山に貢献していただける方や杉浦さんのファンも年々増え、毎年取り組みが深まってゆく様子を学ばせて頂きました。この場所でしっかり杉浦さんと並走しながら里山を100年先に繋いでいくという想いをもって酒蔵をスタートすることができ、とてもうれしい気持ちです。

中川

  • 杉浦:中川さんとはいままでは杉浦農園と御所まち蔵の油長さんの関係でしたが、これからはここに蔵が出来たことで、集落の人たち、地域の人たちとの関わりも増えてくると思います。

  • 中川:農業と一緒に共生して行くことを私も意識しています。蔵の真横に杉浦さんの田圃があり、稲が育つ様子をこの4か月間ずっと見させていただいていました。その隣で酒造りをさせていただくというのは、御所まち蔵のいままでの酒造りともまた違う考え方や刺激を受けての酒造りになると自分自身も期待しています。

開所式での祈祷
  • 10月14日 開所式での祈祷

  • 杉浦:製造業の世界において、原材料が目の前にあるってなかなかないと思うんです。そのようななかでお酒を造ることで、中川さんの心にもいろんな影響を及ぼすだろうと思います。

  • 中川:この場所でお酒造りを続けていくことで、お酒から、また農業から、いろいろな方面から、この場所にいろいろな方が興味を持ってくださり、輪が広がっていくと思います。開所式を開いた際もこの地域の住民の方々が来てくださり嬉しかったです。地域の方々とも一緒に共生してゆけたらいいなと思います。

  • 有機米
    • ー有機米認証を取得

    • 中川:杉浦さんのお米が有機米に認定されたそうですね。

    • 杉浦:はい。今年、以前から作っているいくつかの田圃で、有機米の認証を取得することができました。これはJAS法による認証で、農薬や化学物質に頼らない自然の力で生産されたものだということを表しています。認証取得には、その田圃で作付け前の複数年に渡り農薬や化学肥料が使われていないことも条件で、特別栽培米よりも難易度は高いです。

    • 中川:有機米の認定を得られたことは、杉浦さんを始め里山に係わるみなさんの長年の取り組みの成果ですね。

NPO法人設立

収穫祭で披露された法人名

  • ーNPO法人設立

  • 中川:ほかにも今年からチャレンジされることがあるんですよね。

  • 杉浦:実は奈良県の認証を受けて2024年5月にNPO法人を設立しました。特定非営利活動法人で、名前は「さとやまから」です。以前から農園がやってきた営利としてやる農業と、非営利で行う里山再生活動を明確に分けようと思っていたんです。そうしたら賛同してくださる方がいらっしゃり一緒に始めることになりました。主にこの伏見エリアと山麓地域の里山再生を考えていく上の手段だと思っています。

  • 中川:具体的にどういった取り組みをされるのですか。

  • 杉浦:一つは蕎麦の栽培を行っており、これを杉浦農園から引き継いで行ってゆきます。水のある田圃は稲作を行いますが、水がないところでは蕎麦を育ててゆきます。あとは里山リトリートというものを企画しています。農業体験を通して農業・里山への理解を深めていただき、日常を離れ自分自身を見つめなおす他、作業を通して人と人のコミュニケーションを深める研修です。

  • 中川:私たち油長酒造も体験させていただきました。参加してみて杉浦さんの取り組みがここまで幅広くされていることに驚きましたし、2日間蔵人のみんなと寝食を共にすることで、より仲が深まったように思います。単純に楽しかったです。

  • 杉浦:普段の仕事から離れることで気づくことがあると思うのです。その企業の研修として使っていただければと思います。うちだけではなく、日本中にある里山がそのような役割を果たしていただければと思っているので、そのモデルになりたいです。米も蕎麦も野菜も里山リトリートも、いろんな可能性が里山にはあるので、ひとつにこだわるのではなく複合的にやっていきたいです。

商品紹介

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農家酒屋限定
2025年3月の1回のみ出荷限定500セット

S 風の森 農家酒屋 杉浦農園 ver. 2024 (720ml、1 本)

秋津穂 特別栽培米 酒粕 (500g)付き


 

3,960円(税・送料込)

杉浦農園と沢山の援農者の皆様で育てた特別栽培米の秋津穂を、
「里山を100年先に繋ぐ」をテーマとする、葛城山麓醸造所にてお酒にしていただきます。
この醸造所は、里山で育ったお米を、この地でお酒に醸し、皆様にお届けすることで、
里山農業を持続可能なものとするものです。お米をほとんど磨かず、
この土地の風土と特別栽培米の個性を最大限に表現。
2025 年 3 月にお酒が出来上がり次第お届けします。

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